COLUMNコラム

建築士が設計する家とは?2026.01.05

ココチエ一級建築士が考える「間取り」と「設計」の本当の違い

明けまして、おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

松本市・安曇野市を拠点に、設計施工を行っている
ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。

さて今回は、家づくりを考え始めた方からよくいただく
とても大切な質問についてお話しします。



「この家のプランは、誰が設計しているのですか?」

家づくりのご相談の中で、

「プランは誰が描いているのですか?」

というご質問をいただくことがあります。

実はこの問いは、
家づくりの満足度を大きく左右する、非常に重要なポイントです。

なぜなら――
住宅のプラン・設計は、必ずしも建築士が行っているとは限らない
というのが、現在の住宅業界の現実だからです。



間取りは「誰でも描ける」?

日本の法律では、

  • 建築確認申請

  • 法的な意味での設計行為

は、建築士でなければ行うことができません。

しかし一方で、
間取り図を描くこと自体は、資格がなくても可能とされています。

そのため実際の住宅会社では、

  • 営業担当

  • プランナー

  • インテリアコーディネーター

といった職種の方が間取りを作成し、
最終的に建築士が法規チェックのみを行う、
というケースも少なくありません。

書類上は「建築士が設計」となっていても、
最初のプランを誰が考えたかは、別問題なのです。



「プラン」と「設計」は別物です

私たち建築士が考える「設計」とは、
単に部屋を並べることではありません。

  • 敷地の日射・風・周辺環境

  • 構造のバランスと耐震性

  • 断熱・気密・結露のリスク

  • 将来の家族構成や暮らし方の変化

これらを同時に成立させることが、設計です。

見た目や動線だけが整った間取りは、
「プラン」ではあっても、
本当の意味での設計とは言えません。



建築士が設計する家の特徴

建築士が最初から設計に関わる住宅には、共通した特徴があります。

① 数値と理屈がある

断熱性能(UA値)、気密性能(C値)、耐震等級など、
感覚ではなく数値で裏付けられた設計がされています。

② 敷地を最大限に活かしている

同じ土地でも、

  • 冬は日射を取り込み

  • 夏は日射を遮り

  • 風が自然に抜ける

といった配置計画がなされています。

③ 無理のない構造

後から梁を足したり、柱を増やしたりする調整が少なく、
最初から構造的に素直な間取りになっています。



建築士でないプランのリスク

「住んでから後悔する家」に多いのが、

  • 冬寒く、夏暑い

  • 日当たりが悪い

  • 光熱費が高い

  • 将来の使い勝手を考えていなかった

といったケースです。

原因を辿ると、
最初のプラン段階で、設計的な視点が入っていなかった
ということが少なくありません。



ココチエ一級建築士事務所の考え方

私たちココチエでは、
住宅のプラン・設計は建築士が行うことを大切にしています。

  • 初回のヒアリング

  • 間取りの検討

  • 性能・構造の検証

  • 最終図面まで

すべてを、
設計者としての責任を持って行います。

間取りは、単なる図面ではなく、
**「これからの暮らしそのものの設計」**だと考えているからです。



まとめ|ぜひ、この質問をしてみてください

家づくりを進める中で、ぜひ一度聞いてみてください。

「このプランは、どなたが責任を持って設計していますか?」

その答えが、
その家の品質を大きく左右します。

ココチエ一級建築士事務所は、
これからも
建築士としての責任と誇りを持った家づくりを続けていきます。

2026年も、何卒よろしくお願いいたします。