COLUMNコラム
秘密にしておきたい小さな家の贅沢な工夫2020.07.03
ミライエ建築工房の細田です。
梅雨に入り、天候に左右されることが多いこの時期、職人さんたちも
天気を気にしながら工程に遅れが出ないように作業してくれることに感謝の日々です。
さて今回は間取りを計画するときのお話です。
限られた敷地で特に小さな家の間取りを考える際に、部屋の畳数を基本に配置計画するクセがついていると、
面積が足りなくなりやすかったりします。
例えばトイレは1畳、浴室・洗面室は2畳ずつ、4.5畳はキッチンがちょうど収まるサイズ、
6畳あればギリギリベッドが置ける主寝室、8畳あればリビング・・・など、
畳数を単位とした間取りの考え方は、小さな家では通用しません。
通常の大きさの住宅では910mm、あるいは1365mmで計画することが多いです。
しかし小さな家の場合、現場が狭くて作業しづらく、屋内の諸室面積も小さいため材料の取り回しが良くない。
施工効率や材料の有効活用などはコストの抑制力につながるため重視したい。
結果、規格材料の品揃えの面から有利なのは間柱間隔である455mmモジュールとなるわけです。
ほかにも303mmモジュールを使いますが、規格材料の910mm幅に対して(303mm×3)1mmの
誤差がでてしまうこと、材料を1/3にカットすることになるため大工の施工性があまりよくないことなどから
補助的に使用するに留めたかったりします。
なので小さな家を計画する場合は455mmモジュールで考え、コンパクトにまとめても空間のつながりや視線の抜けで広さを感じる設計を心がけています。
こちらは小さな家ではありませんが足場が外れていよいよ完成間近の住宅です。
お施主様のご厚意で9月末までモデルハウスとしてお借りすることになっています。
限られた日時での見学会ではございませんので、お仕事で土日お休みできない方は平日に、夜の雰囲気を見たい方はナイトオープンハウスでのご予約も受け付けますので
弊社HPお問い合わせよりお気軽にご予約ください。