COLUMNコラム

窓のつくり方について考える2022.09.22

こんにちは。ミライエ建築工房の米山です。

ここ最近で気温が下がりましたね。体調など崩されていないでしょうか。

温かいものを食べたり、軽く運動をしたりして体調をしっかり整えていきましょう!

 

さて今回は、「窓のつくり方について考える」をテーマに

お伝えしていきたいと思います。

 

と、その前に最近のお家は窓が小さくつくられている

または窓の数が少なくなっているのですが

その理由について簡単に説明していきます。

 

 

 

構造の安定のため

 

まず1つ目の理由が構造の安定のためです。

窓がつくところは、耐震壁をつくることが

できなくなってしまいますからね。

ただし、高い耐震性を持たせるためには、

ただ単純に壁を増やせばいいというわけでもなく、

いかにバランス良く壁をつくることができているのかも

合わせて大切なことになります。

 

快適性を高めるため

 

続いての理由がこれです。

いくら以前に比べて窓の断熱性能が高くなったとは言え、

壁に充填する断熱材よりも

断熱性能が高いわけではないからです。

 

そして、断熱性能がより高いお家の方が、

冷暖房も効きやすく日々心地よく過ごせると同時に

温度差が生じにくいことから、

冷暖房機器がより少ないパワーで働くことができるので、

結果、電気料金の節約にもつながります。

 

家を汚れにくくするため

 

続いての理由がこれです。

外壁が汚れる原因の多くは実は窓だからです。

窓の横から垂れじみがダラーっと

流れている光景を目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

家の汚れが目立ちやすくなると、

必然的にメンテナンス周期が早まってしまうのですが、

そうなればランニングコストが割高になってしまうので、

とりわけ、よく目につく面は

窓のつくり方に気をつける必要があります。

 

より収納力を高めるため

 

最後がこの理由です。

これに関しては

どのような関係があるのか

いまいちピンときませんよね?

でも大いに関係があります。

 

例えば、3帖という広さの収納の

長手方向の長さは2.6mあるのですが、

この壁面に6段分棚をつくれば、

そこには15.6m分の棚ができますよね?

 

しかし、換気がしたいからという理由で

この壁面に窓をつくってしまったら、

どうなるでしょうか?

 

その窓の前には何も置けなくなり、

その窓のサイズ分丸々収納が減ってしまう

ということになりますよね?

 

具体的に、窓のサイズを

横幅1.5m、高さ1mとすると、

1.5m幅×3段分=4.5m分、

つまり約30%分の収納が減ってしまうということになります。

 

こうした理由から、

ちゃんとした意味を持って

ここ最近のお家は窓が小さく、

また少なくなっているのですが、

そうなると大事なことが、

窓本来の役割を果たすことができる窓が

つくられているかということです。

 

つまり、光を取り込み風を通せるかどうか、

ということです。

 

 

光を期待して大きな窓をつくったものの

外からの視線が気になり、

カーテンを開けることができないとしたら、

窓の役割を充分に果たせているとは言えませんよね。

 

なので、お家を建てるときは

周りから家がどう見えているのかを

想像しながら間取りを考えるという視点も

参考にしてみてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。