COLUMNコラム

安曇野市の工務店 ココチエ一級建築士事務所 【気密】2024.11.21

安曇野市の工務店 ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。

今回は【気密について】です。

気密とは、簡単に言うと、隙間なく密閉されている状態のことです。建築物においては、建物の内部と外部との間の空気の漏れを防ぐことを指します。

気密性の重要性

近年、住宅の気密性が高まるにつれて、その重要性がますます認識されるようになってきました。気密性が高い住宅は、以下のメリットをもたらします。

  • 断熱性能の向上: 室内の温度を一定に保ちやすくなり、冷暖房効率が向上します。
  • 結露の防止: 室内の湿気が外に逃げにくくなり、結露が発生しにくくなります。
  • 空調効率の向上: 室内の空気を効率よく循環させることができ、快適な室内環境を実現できます。
  • アレルギー対策: 外気中の花粉やハウスダストなどの侵入を防ぎ、アレルギー症状の軽減に繋がります。
  • シックハウス症候群の予防: 建材から発生する化学物質の拡散を抑え、健康に良い室内環境を保てます。

気密性を測る指標:C値

建物の気密性を数値で表す指標として、「C値」があります。C値が低いほど気密性が高く、一般的にC値1.0以下が、高気密住宅の目安とされています。

気密性を高める方法

  • 気密テープの活用: 壁や天井の接合部などに気密テープを貼ることで、隙間をなくします。
  • サッシの選定: 気密性の高いサッシを選ぶことが重要です。
  • 断熱材の施工: 断熱材は気密性にも影響を与えます。適切な断熱材を選択し、隙間なく施工しましょう。
  • 気密測定の実施: 建物の完成前に気密測定を行わないと、問題があったときに是正して改善することができません。

気密性と換気

気密性を高める一方で、十分な換気を行うことも大切です。24時間換気システムなどを導入し、室内の空気を常に新鮮に保ちましょう。

気密性に関する注意点

  • 過度な気密化は避ける: 気密性を高めすぎると、室内の空気が淀んでしまい、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 施工の精度: 気密性は、建物の施工精度に大きく左右されます。施工実績のある信頼できる工務店を選ぶことが重要です。長野SW会メンバーは全棟気密検査を行います。施工店が建てるお家の気密数値は【平均値】を知ることが大事で、一つだけ飛びぬけて良い数値だけを聞いても信憑性はありません。

まとめ

気密性は、快適な住まいを実現するために欠かせない要素です。高気密住宅は、エネルギー効率が高く、健康にも良い住まいと言えるでしょう。