COLUMNコラム
家を建てようと思ったときにまず考える資金計画2025.03.30
松本市や安曇野市でデザイン住宅 注文住宅を設計・施工しています。
安曇野市の工務店 ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
今回は、
【家を建てようと思ったときにまず考える資金計画】についてです。
家を建てようと思ったときにまず考える資金計画は、夢のマイホーム実現への第一歩であり、非常に重要なプロセスです。無理のない返済計画を立てるためにも、以下のステップで慎重に進めていきましょう。
1. 自己資金の把握:
・預貯金: 現在貯蓄している金額を正確に把握します。
・親御さんからの援助: 親族からの資金援助が見込める場合は、具体的な金額や条件を確認しておきましょう。高性能なお家を建てることで住宅支援金として非課税になる金額も把握しておくとよいでしょう。
・その他資産: 有価証券や生命保険の解約返戻金など、活用できる資産があれば把握しておきます。
2. 総予算の検討:
・住宅ローンの借入可能額の目安: 金融機関の住宅ローンシミュレーターなどを活用し、年収や現在の借入状況から借入可能な金額の目安を把握します。ただし、これはあくまで目安であり、無理のない返済額を考慮することが重要です。
・自己資金と借入可能額の合計: 上記で把握した自己資金と借入可能額の目安を合計し、総予算の目安を立てます。
・希望する家のイメージとの照らし合わせ: 建てたい家の広さ、間取り、設備などの希望を考慮し、総予算で実現可能かどうかを検討します。
3. 諸費用の洗い出し:
家を建てる際には、建物本体の費用以外にも様々な費用がかかります。これらの諸費用も資金計画に含めておく必要があります。
・土地取得費用 (土地から購入する場合): 土地代金、仲介手数料、登記費用、測量費用など。
・設計・監理費用: 設計事務所や工務店に依頼する場合の費用。
・建築工事費用: 実際に家を建てるための費用。
・付帯工事費用: 外構工事(庭、駐車場など)、地盤改良工事、給排水工事、電気工事など。
・諸費用:
・住宅ローン関連費用: 融資手数料、保証料、団体信用生命保険料、登記費用など。
税金: 不動産取得税、登録免許税、固定資産税・都市計画税(引き渡し後から)。
・保険料: 火災保険、地震保険など。
・引越し費用: 現在の住居からの引越し費用。
・家具・家電購入費用: 新居に必要な家具や家電製品の購入費用。
・その他:カーテン、照明器具などの購入費用。
4. 月々の返済額の試算:
・借入金額、金利、返済期間の設定: 住宅ローンの借入金額、金利タイプ(固定金利、変動金利など)、返済期間を設定し、月々の返済額を試算します。金融機関のローンシミュレーターなどを活用しましょう。
・現在の家賃や生活費との比較: 現在支払っている家賃や月々の生活費と比較し、無理なく返済できる金額かどうかを確認します。将来の収入の変化やライフイベント(出産、育児、教育費、老後資金など)も考慮に入れることが重要です。
5. 資金計画の見直しと調整:
・総予算と希望のバランス: 総予算と建てたい家の希望が大きくかけ離れている場合は、どちらかを調整する必要があります。
・諸費用の再確認: 諸費用を見落としている可能性がないか、再度確認します。
・返済計画の妥当性: 月々の返済額が家計に無理のない範囲かどうか、慎重に検討します。
・専門家への相談: 必要に応じて、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンの専門家などに相談し、アドバイスを受けることをお勧めします。
資金計画を立てる上でのポイント:
・早めに始める: 家づくりを考え始めたら、できるだけ早くというか、まずは平行しても資金計画に取り掛かりましょう。
・正確な情報を集める: 金融機関や工務店などから、最新の情報を収集しましょう。
将来を見据えた計画: 将来の収入や支出の変化を考慮した、長期的な視点での計画を立てましょう。住宅ローンの審査を最初に受ける必要はありません。しっかり計画をしてから審査を受けましょう。
無理のない計画: 夢のマイホームとはいえ、無理な返済計画は生活を圧迫する可能性があります。余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
これらのステップを踏むことで、安心して家づくりを進めるためのしっかりとした資金計画を立てることができます。焦らず、一つ一つの項目を丁寧に検討していきましょう。