COLUMNコラム

レベル測量2025.07.01

こんにちは。共和ハウジング AB STYLE の田中です。

レベル測量がお家を建てるのに重要なのはなぜか。

 

正常な家と、傾いている家では各箇所への荷重のかかり方が異なります。

複数の柱にできるだけ均等に荷重がかかるように水平に建てられた家と比較して、

傾いている家はある特定の部材に偏った荷重がかかってしまいますから、

1箇所に無理な負荷がかかり続ける状態となります。

そのため、家が傾くとドアや窓の開閉が困難になったり、

建具のたてつけが悪くなったり、壁やタイルにヒビが入ったり、

ひどい場合は雨漏りしたり、排水管が断裂したりすることもあります。


さらに、傾きの影響で外壁にヒビが入れば雨や湿気が浸入しやすくなり、

木質の材料で作られた建具などは腐食を起こしてしまいます。

それらの影響が積み重なることで、

家が壊れやすくなってしまいとても危険な状態になります。

特に、大地震が発生すれば倒壊する恐れにもつながります。

 

お家が大きく傾いていると私たちの身体にも影響を及ぼします。

1.精神的なストレス】

住んでいる家が傾いていると気づいた瞬間から、

大抵の人は大きな不安に苛まれるものです。

「住み続けても大丈夫なのか」

「さらに傾いたときにはどうすればいい?どこに相談すればいい?」

「原因は何であり、元に戻すことはできるのか」など、

心配事が尽きなくなってしまうかもしれません。

 

2.身体的なストレス】

家の傾きが身体へ直接的に影響を与えることもあります。

個人差はありますが、

例を挙げれば。

2度の傾斜がある場所に長期間滞在すると、

めまい、頭痛、吐き気や食欲不振などを引き起こすことがあります。



傾斜が4度になると、

強い疲労感や真っ直ぐなものも傾いて見える症状が出てくることがありますし、

睡眠障害をきたすこともあります。

さらに傾斜が7度以上になれば強い倦怠感が出やすくなりますし、

半数以上の人が睡眠障害を訴えるようになります。



よく「床にビー玉を置いたとき、傾斜があれば転がっていく」

という映像をテレビで観る機会があります。

ビー玉が自然に転がっていく程度の傾斜は「0.6度から」と言われています。

0.6度と言われると大したことのない角度と思われるかもしれませんが、

それでも人によってはめまいや頭痛などの症状が出ることがあるのです。



私たちは平坦な面で生活することを前提に日々暮らしています。

傾斜のある場所で長時間過ごすことは身体に違和感を与えてしまい、

その違和感がストレスをさらに増長してしまうことになります。



平衡感覚に異常を感じたり、

普段使われることのない筋肉を使いながら生活したりすることにより

身体は常に緊張状態に置かれますから、

それが原因で血行不良を起こすこともあります。

そのような心身の不調はやがて自律神経の乱れにつながり、

さまざまな体調不良を引き起こしてしまうのです。

 

ですが現実的な話、

何十年にわたって完璧な水平を保つことは難しいですから

多少の歪みは仕方がないと考える必要があります。

ではどの程度の傾きなら許容範囲内なのでしょうか?

その基準は品確法によって定められています。

 

長くなってしまいましたがレベル測量はここまで!